PHPでの開発を行うには2つのものを用意する必要があります。
一つ目はテキストエディター、すなわちプログラムを書くためのソフトです。具体的には、VS CodeやEclipseといった製品になります。
二つ目は実行環境です。記述したPHPのコードを実行してみなければ、正しいものが書けているのか否か、判断することができません。HTMLやそれに紐づいたCSS・JavaScriptは、ブラウザにドラッグ&ドロップすることで挙動を確認できますが、PHPのファイルはブラウザにドラッグ&ドロップしても挙動を確認できません。

PHPページ閲覧の流れ

ここで、改めて動的Webサイト(PHPを使用したWebサイト)について、ユーザーがページを閲覧するまでの流れを確認しておきましょう。

  1. ブラウザからURLを通じて、ページのリクエストが送られます。以下の例では、「myshop.net/item.php?id=3」というURLになっているので、item.phpをリクエストしていることになります。ただ、item.phpがそのまま送り返されるのではなく、item.phpを元にHTMLデータを生成して(下図④)、それをブラウザに返すことになります。
  2. URLの末尾を見てみると、「item.php?id=3」となっています。item.phpでは、この末尾の情報から、3番の商品がリクエストされていると判断し、データベースに対して3番の商品データを要求します。
  3. データベースから3番のデータがitem.phpに返ってきます。
  4. 3番の商品データを組み込んだHTMLデータを生成します。
  5. HTMLデータをレスポンスとしてブラウザに返します。ブラウザはこのHTMLのデータを解釈(レンダリング)して、表示させます。

インストールが必要なソフト

ここで、必要になってくるものが3つあります。
まず一つ目はWebサーバーと呼ばれるソフトです。これは①のリクエストを受け取る役割と⑤のレスポンスを返す役割を果たすもので、具体的にはApache(アパッチ)やNginx(エンジンエックス)といった製品になります。
二つ目は、PHPです。これは.phpという拡張子のファイルのことではなく、.phpという拡張子のファイルに書かれたPHPのコードを解釈して、HTMLデータを生成するソフトになります。
三つ目はデータベースです。具体的にはMySQLやPostgreSQLといった製品になります。

一般的なレンタルサーバーでは、これらがあらかじめインストールされていることがほとんどで、PHPのコードをFTPソフトでアップロードすれば動きます。しかしながら、開発を少し進めるたびに、毎回ファイルをアップロードするのは大変です。そこで、開発時には、これらを作業用のPCにインストールします。

Webサーバー、PHP、データベースを個別にインストールすることも可能ですが、これらが一つにパッケージングされたソフトも存在します。具体的には、XamppMampAmppsなどです。この中のXamppとテキストエディタEclipseがひとまとめになったPleiadesという製品もあります。
具体的なインストールの手順は、多くの方がYouTubeでアップされていますので、参考にしてみましょう。以下は「たにぐち まこと」さんという著名な方の動画(Mampのインストール方法)です。

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Last modified: 2021-06-14

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