プログラム中で、同じような処理を繰り返して記述しなければならない場面では、「反復処理」の構文を使用すると便利です。反復処理については、大抵のプログラミング言語で、for構文とwhile構文が備わっています。ここでは、for構文について学習します。

for構文の書式は以下のようになります。1周目は①~④の順番で処理が行われ、2周目以降は②~④を繰り返します。②の条件にマッチしなくなった時点で、反復処理は終了します。

for(①初期処理; ②条件; ④更新処理) {
   ③反復したい処理
}

具体的なコードを見ていきましょう。

<?php
// 「こんにちは」を10回表示させる
for($i = 1; $i <= 10; $i++) {
   echo "こんにちは<br>";
}

上記の例では、①$i に 1 が代入され、②$i が 10以下か否かのチェックが行われ、③「こんにちは」がechoされ、④$i に 1 加算される、ということが行われます。④$i に 1 加算された後は、再び②$i が 10以下か否かのチェックが行われ、条件を満たしていれば ③「こんにちは」を表示し、条件を満たしていなければループを抜けることになります。

for構文では、$i という変数がよく利用されますが、特に決まりがあるわけではありませんので、他の変数名でも大丈夫です。この変数は、{ }内でも使用することができます。以下は 1 ~ 15 までの間で、奇数だけを表示させるコードです。ここでは、$i += 2 となっていますので、1周するごとに $i には 2 加算されます。

<?php
for($i = 1; $i <= 15; $i += 2) {
    echo $i . "<br>";
}
Last modified: 2021-07-02

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