プログラムを作成していると、条件に応じて、処理を分岐させたい場面に遭遇します。
PHPをはじめ、多くのプログラミング言語では、この分岐処理を if構文 または switch構文によって実装することができます。ここでは、if構文について見ていきます。

基本書式

if構文の基本書式は、以下のようになります。

if(条件) {
    条件にマッチする場合の処理
}

具体的なコードを見ていきましょう。
ユーザから商品の購入個数を受け取り、5000円以上になる場合は、送料無料になる旨を表示するPHPのコードです。

<?php
$price = 500; //商品の値段:500円
$total = $price * $_POST["unit"]; // $_POST["unit"]は購入個数

$msg = ""; // 変数の初期化

// $totalが5000以上の場合
if($total >= 5000) {
   $msg = "送料は無料です";
}

echo $msg;

上記のPHPをフローチャートで示すと以下のようになります。

比較演算子

条件を指定する際には、比較演算子を使用した条件式を記述することが一般的です。比較演算子には、以下のようなものが存在します。

演算子意味記述例
==等しい// $aと$bが等しい場合
if($a == $b) { … }
===厳密に等しい
⇒ 整数の「1」と文字列の「”1″」は等しいと見なさない
// $aと$bが厳密に等しい場合
if($a === $b) { … }
!=等しくない// $aと$bが等しくない場合
if($a != $b) { … }
<未満// $aが100未満の場合
if($a < 100) { … }
<=以下// $aが100以下の場合
if($a <= 100) { … }
>より大きい// $aが100より大きい場合
if($a > 100) { … }
>=以上// $aが100以上の場合
if($a >= 100) { … }

比較演算子を使用した演算を行うと、その結果は true または false になります。この true / false は、整数や文字列とは異なるデータ形式で真偽値と呼ばれるものです。比較演算子を使い、演算を行った場合の演算結果は、var_dump()という命令で観察することができます。

<?php
$a = 10;
$b = "10";
var_dump($a == $b);  //true
var_dump($a === $b);  //false

ここで、改めてif構文の書式を見ると、以下のようになります。

if(条件式) {
    条件式の結果がtrueになる場合の処理
}
Last modified: 2021-06-27

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