PHPプログラムの実行
PHPを記述するファイルの拡張子は「.php」です。
PHPで書かれたプログラムを実行するには、ブラウザからサーバー経由でアクセスする必要があります。HTMLファイルと違い、PHPファイルをブラウザにドラッグ&ドロップしても、PHPのプログラムは実行されません。
具体的には、PHPファイルを所定のフォルダ(XAMPPの場合は「htdocs」)以下に配置し、http://localhost で始まるURLにアクセスします。例えば、所定のフォルダ内に「item.php」というファイルを配置した場合、ブラウザでhttp://localhost/item.php にアクセスすることで、PHPのプログラムが実行されます。
※ http://localhost:8080/item.php のように、ポート番号が必要な場合もあります。
PHPタグ
PHPのコードはPHPの開始タグと終了タグの間に記述される必要があります。
開始タグは <?php で、終了タグは ?> です。PHPはHTMLの記述と混在させることができますが、HTMLの記述がない場合、終了タグは省略できます。
以下の例では、1行目が開始タグで3行目が終了タグです。また、9行目には開始タグと終了タグの両方が見られます。
<?php
$today = date("Y年m月d日");
?>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
</head>
<body>
<h1>今日の日付:<?php echo $today ?></h1>
</body>
</html>
ステートメント
プログラムとは、コンピュータに対する指示のことです。コンピュータは、この指示に従って処理を行います。
この一つ一つの指示(命令)は、ステートメントと呼ばれ、上から順番に実行されていきます。ステートメントの末尾はセミコロンになりますが、これは日本語の句点のようなものです。以下のプログラムは4つのステートメントで構成されています。
- 100 × 5 の計算結果を記憶してください。
- 200 × 3 の計算結果を記憶してください。
- 先の計算結果の合計を記憶してください。
- 合計が何円になったか、表示してください。
<?php
$sub1 = 100 * 5;
$sub2 = 200 * 3;
$total = $sub1 + $sub2;
echo "合計は" . $total . "円";
コメント
プログラム中にメモ書きを残したい場合、「コメント」と呼ばれるものを記述します。HTMLでは「<!– –>」が、CSSでは「/* */」がコメントの書き方ですが、PHPの場合は2種類のコメントの書き方が存在します。
一つは行コメントと呼ばれるもので、「//」で記すことができます。これが記述された行は、コメント扱いになります。またCSSと同じコメントも書くことができ、これはブロックコメントと呼ばれます。
<?php
/*
2つの小計を計算し、
最終的に合計金額を表示させるプログラム
*/
// 小計
$sub1 = 100 * 5; // 小計は500
$sub2 = 200 * 3; // 小計は600
// 合計の計算
$total = $sub1 + $sub2; // 合計は1100
echo "合計は" . $total . "円";